政令指定都市へ移行後、初の定例市議会での一般質問です。

2003年6月定例市議会 一般質問

議長の許可が出ましたので、通告に従い一般質問をさせて頂きます。
全国13番目の政令指定都市へ移行したさいたま市。
市民の誰もが安心して暮らせる安全なまち「さいたま市」の実現のため、与えられた任期4年間を、精一杯微力を尽くす所存でございますので、執行部の皆さん、そして同僚議員の皆様方の、あたたかいご支援ご協力を切にお願いするものであります。



@まず初めに、生活道路について質問いたします。
市民が日常使用している生活道路には、様々な形態・状態のものがあります。
思わずスキップしながら歩いてみたくなるような、素敵な遊歩道や街路樹で整備された道路があると思えば、その反対に、30年前の区画整理事業終了から、使用されてきたひび割れだらけの歩きにくい道。
また、昔のままの車一台がようやく通れるような、未舗装で砂利敷きの狭い道。
管理が不行き届きのために道路の半分近くまで保存緑地の樹木がせり出してきている道など、様々な環境の中で、直接的に市民生活に供されています。

市民はそれぞれの現状に合わせて日々我慢しながらも、「いつの日か安心して歩行できる道路を、市は作ってくれるんだ」と心待ちにしています。
市担当課では、市民からの道路補修等の要望があれば、すぐに対応しておられるようであり、多くの市民は感謝しているものと思われます。

今回質問させていただきたいことは、区画整理事業の施行区域内で、将来的には、整然と区画され安心して通行できる道路整備が見込まれている区域内の、現状の道路に対する市の考えをお聞きいたします。

地域名を指定した方が対応しやすい、というお話を頂きましたので、具体的に地域名を申し上げますが、見沼区内の小深作区画整理事業地内の道路についてお聞きいたします。
事業地内には、多くの市民が通勤通学に使用している道路があります。
最近、私の元に寄せられた投書には、「駅から自宅までの間の区画整理地内には、街灯も少なく、舗装道路の両側に段差があり、車一台通るのがやっとの道なので、自転車で除ける際には一度止まってからでないと、段差にタイヤが滑って転倒した事もあります。」

また、その方の身に起きた、何とも気の毒な話がありました。
それは、「着物を着て歌舞伎座夜の部へ行った帰り道に起きました。自宅は七里駅から徒歩約20分。例の細く真っ暗な道を歩いていると、前から車が来たので端に除けました。
すると、道の穴ぼこに素足にポックリ履きの足がハマッテしまい、よろめいた途端に鼻緒が切れてしまいました!現場は「区画整理事務所」のプレハブの前の、一番暗くて凸凹穴ダラケの場所です。仕方なく、そこからずっと裸足で歩いて帰りました。信じられます?!時代劇で御馴染みのシーンを自ら演じるなんて。今まで自宅から駅の一度の往復で下駄の歯がすごく擦り減ってガタガタになってしまうのが疑問でしたが、こんな悪路だからだと納得。案の定、買ったばかりのポックリの裏も小石がジャリジャリとハマリ、塗りは勿論、側面の蒔絵も剥げてしまい無残な姿に。あんまりです!!そして、私の足の裏は真っ赤に腫れて、軽石効果でしょうか、心無しかツルツルと・・・。裸足で歩いてつくづく思いました。こんな暗くてガタガタデコボコ穴だらけの道、皮膚や骨の弱い赤ちゃん、幼児、子ども、お年寄りが転んだら、大変な怪我に繋がります。いつ誰がどんな事故に遭うか不安である」という内容でありました。


どこの区画整理事業も同様でありますが、事業の終了までには10年20年とかかります。
その間、歩きにくく不便な道路でも市民は我慢して通行し、事業終了を待たなければならないのでしょうか。
それとも10年20年を、誰もが安心して通行できる安全で快適な道路にするのか。
お考えをお聞かせください。


執行部答弁 富山徳一建設局長
 区画整理予定地内の未整備道路についてでございますが、歩道の傷みの激しい箇所など、交通安全上、著しく支障のある箇所につきましては、随時整備を行っておりますが、ご指摘の箇所につきましても調査をさせていただき、対応を考えてまいりたいと存じます。
 また、未整備道路につきましては、様々なケースがあることから、区画整理事業の計画や実施スケジュールと整合性を図りながら対応を検討してまいります。




また、夜道は暗いのが当たり前のことでありますが、日常頻繁に使用する生活道路が、その真っ暗な状態では、市民にとって安心して通行できる道路環境とは言えません。
暗い夜道には街路灯の積極的な設置をすすめて、子どもからお年寄りまでが安心して歩ける環境作りをさいたま市は進めて欲しいものです。市のお考えをお聞き致します。

執行部答弁 大塚英男市民局長
 本市におきましては、通勤や通学等に利用する道路のうち、夜間、交通事故の発生するおそれが多いところで街路灯を設置することにより交通事故の発生を未然に防止できる場所や、街路灯によって利便を受ける道路利用者の多いところから優先的に整備しておる現状であります。




次に、旧16号線、現在の県道さいたま春日部線と七里商店街から大谷商店街へ向かう市道とが交差する、東部ヤクルト前の変形交差点についてお尋ねします。

この交差点は、大谷団地、東宮下団地、シャルマンコーポ、七里サンハイツ、グリーンハイツ等の大型集合住宅団地から、朝に夕に大勢の通勤者や学生、買い物の主婦などが行き交う交差点でありまして、東門前地区きっての重要な交差点であります。

ここは十字に交差する交差点ではなく、なぜか変形して交差しております。
また、交差点の角は斜めに傾斜しており、お年寄りや小さな子どもたちにとっても、自転車に乗った市民にとっても大変に不自由している個所であります。


東部ヤクルト側の水路の整備をして、反対側の大型ショッピング店の駐車場を一部買収すれば、改良できることなのではないかとも考えますが、政令指定都市になり国県道も市で維持管理をしていくようになりました。
こうした変形交差点に対する市のお考えをお聞きいたします。

執行部答弁
 富山徳一建設局長
 この交差点は、旧16号の県道さいたま春日部線を挟んだ南北の道路が別々に整備された過去の経緯から、南北の道路がクランクとなる変形交差点になっているもので、この交差点の改良につきましては、今後、現地を調査し、対策を検討してまいりたいと存じます。





また、東大宮六丁目地内に国鉄C団地と呼ばれる住宅地があります。
ここは、約30年前の区画整理により整備された住宅地で、碁盤の目に張り巡らされた側溝付の道路がありますが、今日までの間、側溝の高さや位置はそのままにしたまま、道路のみをかさ上げし改修してきたため、側溝に滑り落ちるような形になっておりまして、付近の住民からはアリ地獄のような道路と呼ばれております。

道幅も狭い区画道路も存在しておりまして、市民からは「消防車や救急車などが入れるように道幅を拡げることは難しいでしょうから、せめて道路両側にある側溝を改善出来ないでしょうか?先日も子どもが自転車ごと側溝に落ちて、あわや大怪我になるところでした。大人でさえ車とすれ違う時などかなり恐く感じます。雪で道路が凍った時などは車も滑り落ちる事故が多発しております。」との投書もありました。
この住宅地内の道路では、車も通行人も滑り落ちてしまう。また、ゴミ回収日には、ゴミ袋も滑り落ちるというありさまです。

道路の3分の1近くを占めている、アリ地獄状の側溝が埋まれば、より安全に歩くことが出来ると思いますが、市民生活に不便をきたしている、すり鉢状の道路に対しての市のお考えをお聞きいたします。


執行部答弁 富山徳一建設局長
 この地域は、以前から浸水被害がたびたび発生してきた箇所であり、宅地高、道路高が次第に高くされてきたものの、道路側溝は、個々の家庭からの排水を受けることや流末の高さの制限を受け、高さが変更できず低いまま残されてきたものでございます。
 これらを改善するため、平成13年度には現地調査、実施設計を行い、平成14年度には流末のボックスカルバートの整備に着手したところであり、平成15年度には芝浦工業大学の前面道路から一本松公園間のボックスカルバートや道路側溝の整備を予定しております。今後も計画的に順次進めてまいりたいと存じます。





A続きまして、通学路の安全対策についてお尋ねいたします。
児童生徒の登下校時の安全対策についてですが、これも具体的に場所を指定しますが、深作地区から島町を通過し東大宮駅方面に抜ける道路については、道路巾が狭くて車がすれ違うのが難しく、また島小学校の通学路とも重なり、大変危険な状態であることは周知のことと思います。

区画整理についても過去の経緯から、逆線引きをかけられて市街化調整区域となっております。
近年では水路整備のため、一部区画整理事業を行い、都市計画道路も少し延長されて整備されました。予定されている都市計画道路が完成するのは、いったいいつになるのだろうか?というのが市民の間でのもっぱらの話題であります。
しかし、通勤、通学は毎日のことでありまして、のんびりと完成の日まで構えていられる話ではありません。

特に、ライオンズマンション、テニスコート周辺ですが、朝の通学時間帯には、いつ事故が起こってもおかしくない状態であります。
子どもたちが歩く、クネクネした道には、歩道が整備されていない上に、通勤のため駅までの送迎の車が行きかい、また自転車も多く大変危険な状態であります。
市民は、何時事故が起こるか不安の中、毎日危ない思いをしながら運転をしたり、歩いているものと思われます。

子どもたちは、小学校を目の前にして安心するのか、車道に大きくはみ出て歩いており、その上カーブで死角になるところが大変多いので、いつ車が突っ込んでもおかしくありません。
交通指導員や保護者が朝、旗振りをしている小学校近くの交差点も、危険な個所であります。是非とも信号機が欲しい交差点であります。
最近ではライオンズマンションの裏手に新しくマンション建設が進んでおり、その向かい側にはスーパーも出来る予定との話も聞こえてまいります。今後、今以上に交通量が増えるのは間違いありません。

市民からは、「悲惨な事故が起こる前に、絶対に改善が必要な場所です!是非一度、朝の7時30分から8時の間の状態をご覧頂いて、早急に歩道の改善や、カーブミラーの増設をお願いしたい」とご意見をいただいております。

また、七里駅の西側、大宮駅寄りの踏切を渡るルートが、蓮沼小学校の通学路となっております。
踏切を渡り、スーパーYバリューの角の交差点は、七里駅方向からの車と、踏切方向からの車とが、良く衝突事故を起こす危険箇所であります。信号機の設置も要望していますが、普通信号機の設置が難しいのであれば、氷川参道にも設置して効果を上げている、赤と黄色の一灯式の信号機が設置できないものでしょうか。
子どもやお年寄りなど市民が事故に巻き込まれるのは、大変に辛いものであります。

また、先般この交差点においての事例でありますが、先月末に、新たに「止まれ」の標識が設置されました。
標識の裏には、6月1日から供用開始と記入されていましたが、6月1日を待たずに、設置した翌日に車が衝突して倒壊してしまいました。超短命の標識となりました。

なぜ衝突してしまうような位置に、標識を設置してしまうのでありましょうか。
現場へ行ってみると、ここに立てたのでは、人も自転車も通行し難くなるだろうな。この位置では車がぶつかるだろうなと、思うような位置に立てられていました。図面上ではなく、現場をつぶさに調査して、一番有効な設置をするように配慮が必要であります。

倒壊現場から区役所に連絡し、担当課に現地に来て対処していただきましたが、再設置に関しては、側溝と民地の隙間に工夫して立てることが出来ました。
貴重な税金で設置対応していくものでありますから、創意と工夫を忘れずに、今後も取組んでいただければと思います。

そして、小中学校の通学路の安全対策としては、カーブミラー、横断歩道、信号機の設置などがあるかと思われます。
しかし、信号機など県の公安委員会の設置を待っていたのでは、全県に対しての信号機設置予算ですから、中々設置されないのはあたりまえです。
そこで、市独自の予算で信号機を設置する考えについて、お聞かせください。
合わせて、市民生活の安全を確保するために、どのようなことが取り組めるのか、お考えをお聞かせください。

執行部答弁 大塚英男市民局長
 信号機の設置につきましては、1灯式の信号機を含め、公安委員会が各警察署からの上申を受けて設置をしております。したがいまして、公安委員会以外は法律により設置することができませんので、市では所轄の警察署に働きかけをしてまいりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、市民生活の安全のためにどのようなことが取り組めるのかというお尋ねでありますが、市といたしましては、危険箇所へのカーブミラーの設置や街路灯の整備、路面表示等を行っているほか、交通指導員や交通安全保護者の会の支部を各区ごとに設置し、地域の実情に即した安全対策が図れるよう積極的に推進しているところであります。
 また、さいたま市警察部と連携を密にいたしまして、死亡等重大な交通事故が発生した際には、職員を現場に派遣して現場診断を行い、診断結果に基づき、関係各部署と連携して必要な措置を実施しているほか、所轄警察署に各種要望するなど、市民生活の安全に全力を挙げております。




また、交通指導員についてお尋ねいたします。
旧3市の交通指導員のありかたが統一され、今年の4月に政令指定都市に移行したのを機会に、小学校の朝の登校時に、立哨指導を行うようになりました。これは大変にありがたいことでありまして、交通事故の減少に寄与し、児童の安全も確保されるものと、保護者は市の取り組みに対して大変に喜んでおります。

旧大宮市エリアの場合には、地区の交通安全協会支部の推薦で指導員を選出して、市から委嘱を受けた指導員は、学校長が指定した交差点などの危険な場所にて立哨指導を行います。
月に15日以上の出動が義務付けられており、その活動には報償も支給されています。
現在は、各小学校区に3人の指導員を選出していますが、もっと選出指導員を増やし、ローテーションをうまく組んで、毎日立つことが出来るようにするのが理想であります。

指導員の中には、何年も携わってきたベテランの方や、今年度から始めて委嘱された指導員もおり、保護者からは不安の声も聞こえてまいります。
責任と自信を持って活動できるよう、指導員の皆様に徹底した研修指導を行う義務が市にはあると思いますが、いかがお考えでしょうかお聞かせください。


執行部答弁 大塚英男市民局長
 交通指導員についてお答えいたします。
 学童の安全な登校が確保されるよう指導員に対する教育を行うことは、市に課せられた課題であると認識しておりますので、今後実施を予定しております指導員会議や実地研修会等の機会に、警察の協力を得て指導教育を徹底してまいります。




続いて、土地を一時借り上げして、区画整理地内の歩道を確保することについてお尋ねいたします。
深作西部土地区画整理事業も、所長を初めとする職員の方々の、日々の努力が実り、事業進捗率も93パーセントを越えて、事業終了も目前となってきた感もあります。

しかし、この区画整理地内には、県道の歩道として整備される予定の土地が、区画整理反対者の土地にかかっているために、歩道を整備することが出来ずに、この何十年もの間、小中学生や通勤者などの市民は危険な思いをしながら通行しているという現状があります。
過去には、死亡ひき逃げ事故も発生したり、登下校時の児童生徒が車に引っ掛けられて転倒する、といったような事故も発生していることは、ご存知のことと思います。

住民の要望を早期に形に変えて、市民生活の安全を図って欲しいものであります。
私は、土地の一時借り上げをして、歩道の整備を進めてはいかがかと考えますが、市の考えをお聞きいたします。

執行部答弁 浅子進都市局長
 土地の借り上げについてお答えいたします。
 ご質問の場所は、深作西部土地区画整理事業施行地域内の県道大間木丸ヶ崎線の拡幅計画部分でございまして、区画整理事業による整備を行う箇所であります。
現在は、地権者のご協力を得られず、いまだ整備が行えず、残念な状況であります。
 区画整理事業への協力が得られないことから見て、土地を借り上げて整備することは、それにも増して困難なものと考えていますが、安全な道路が求められていること、また、この地区はここを含め数か所の道路築造工事を残すのみとなっておりまして、また、都市計画上の事業施行認可期間も平成17年度末となっていることから、今後とも交渉を重ねてまいりますが、同時に、平成17年度末までには、当該道路の整備を終了させますと
確約いたします。




先月24日、見沼区東大宮の県道、通称第二産業道路で小学2年生が重傷を負うという、痛ましい交通事故が発生しました。

先週の6月11日付けのさいたま新聞の記事に、「人命救助で感謝状」「仮死状態だった小学生の命を通りかかった医師が人工呼吸や心臓マッサージなどの応急処置を施し救った」という記事が掲載されていました。

その日は、事故に遭った児童の通学する、小学校の運動会が行われた日の夕方でした。
前方で一車線になるため、二車線のうち片側が渋滞で停止していました。渋滞している列の前方に割り込もうとして、空いている片側車線をスピードを出して走行してきた無謀な運転者の運転する自動車に、わずか7歳の児童が跳ね飛ばされました。

事故を未然に予見することもなく、とんでもない運転をする運転者がいることに対し、まず腹が立ちました。
車を運転する者の不注意や、危険な運転も交通事故の直接的な原因であると考えられますが、行政の人命尊重に対する安全対策が不備であったのも原因の一つではないでしょうか。車の流れよりも人命を第一に考えなければなりません。人命より、車の流れを優先するかのような県警の交通規制に対する姿勢にも腹が立ちます。

自分の身内が事故に遭ったときの悲しみを思い浮かべてほしいものであります。
そして入院している児童の一日も早い回復を願いうものであります。

この第二産業道路には、信号機が無い横断歩道があります。
第二産業道路等のように道幅のある道路に施設されている横断歩道に、なぜ信号機が設置できないのでしょうか。
誰かが犠牲になってからでは遅いのであります。

私の父親も交通事故でなくなりましたが、昔は深夜0時を過ぎると一般の信号機は、赤と黄色の点滅になっておりましたが、私の父親が命をかけて常時点灯になるように変えてくれました。
車の流れなんか、スムースに行かなくても良いんです、人命を守り尊重することを最優先課題にして取り組んでいただきたいものであります。

この第二産業道路には、大和田駅から、紅葉ヶ丘地区への最短ルートに設置されている横断歩道があります。
この横断歩道の利用者は多く、電柱に隠れて見通しも悪いため、過去にも死亡事故をはじめ多くの交通事故が発生し、警察が呼ばれない軽微なトラブルも日常的に起こっています。
付近に用地買収が終わっていない土地があるため、信号機が設置できない理由はなんとなくわかりますが、これだけ多くの事故が発生しながら有効な対策が採られていません。

そもそも、これだけ交通量の多い片側2車線の主要県道の横断歩道に信号機が設置されていないというのは、常識的にも異常ではないでしょうか。
カラー舗装や、大きな電光標識の設置などいくつかの改良がされていますが、それでも事故が発生しており、信号機の設置以外に根本的な解決にはならないと思われます。

ここは、横断歩道にそのままつながる形で、細い住宅道路がT字に交差しています。
この市道に車両が進入するために横断者と競合し、右折車両と横断者との接触事故も起きています。
さらに、第二産業道路を上尾方面に走行した場合、この市道を逃すと大砂土東小学校前の道まで、約5〜600Mですが、住宅街に右折進入できる道がありません。
そのため、歩行者だけでなく地区住民の多くの車両が、この市道を利用しているため危険です。
くだんの横断歩道付近は、微妙に道がカーブしており、紅葉ヶ丘側から横断しようと歩道に立つと、ちょうど電柱があり安全確認を妨げています。

しかも、死亡事故発生後、横断歩道の電光標識が設置されましたが、その電柱の隣に設置したため視界をさえぎり、さらに見通しが悪くなってしまいました。本末転倒であります。

歩行者が横断する際には、日常的に時速70〜80キロで車が走行している車道に少し身を乗り出して安全確認する必要があります。
また、用地買収等による影響だと思いますが、この区間だけ中央分離帯がありません。
中央分離帯のある横断歩道には、信号機が例外無く設置されており、矛盾があります。

県内で信号機の設置要請が出ている横断歩道は、いずれも危険度の高いものだと思いますので、この横断歩道が、どの程度のプライオリティになるのかはわかりませんが、実際に現場に行き観察するだけでも、これだけの重要な危険要素が潜んでおります。

そこでお尋ねいたしますが、県道等の道幅の広い道路の安全対策について、市のお考えをお聞かせください。

執行部答弁 大塚英男市民局長
 県道等の道幅の広い道路の安全対策についてのお尋ねでありますが、横断歩道が設置された道路すべてに信号機を設置することは困難と思われますが、道幅の広い道路の安全対策につきましては、ご指摘の箇所も含めまして、関係部署や所轄警察署とともに、交通安全施設、交通安全教育等、必要な措置を講じてまいります。




続きまして、道路・歩道上で作業を行っている企業への指導についてお聞きいたします。
さいたま市内には、道路に面して様々な業態の企業や商店が多く存在しております。
店舗や会社の前面にある、歩道や道路を使用して荷物などの搬入等を一時的に行っているのを良く見かけます。
この行為に対しては、全面的に歓迎は出来ませんが、商売をする以上あたりまえのことであり許容範囲のことだと考えています。しかし、常時歩道や車道を使用して作業している業者がいることも事実であります。
この事については、担当課へも市民から苦情が寄せられているのではないでしょうか。

歩道上には、自動車やトラックが駐車してあり、歩行者の方が車道に、はみ出して通行しているとか、遠慮しがちに通る通行人に対して、邪魔だと言わんばかりに睨みつけられて、怒鳴られたりという状況が、もしもあるとしたら、市としてどのように対処していかれるのか、お考えをお聞かせください。

執行部答弁 富山徳一建設局長
 住宅建築等に際して、幸治業者が通学路に限らず、道路上に建築用資材などを置いたり、建築工事の際の道路占用を見かけるところがございますが、市といたしましては、道路パトロールでの発見や市民の皆様からの情報提供により、個別の指導を重ねて指導しております。
 商店街等につきましても、書面による指導を重ねており、今後とも粘り強く行っていきたいと存じますので、よろしくご理解のほどを申し上げます。




B続いての項目、廃棄物・自動車の不法投棄についてお尋ねいたします。
以前から、農道のわきの水路や、人家の少ない裏通りに面した目立たない民間地には、夜間から明け方にかけて、定期的に廃棄物が投棄されて、道路上にもそれらが散乱しており、近隣住民はとても迷惑しております。片付けてもまたすぐに同じような場所に捨てに来ます。

家電リサイクル法が施行されて、冷蔵庫、エアコン、テレビ、洗濯機などの家電不法投棄も増えているように見受けられますが、現在の状況はいかがですかお聞かせください。

不法投棄対策としては、定期的なパトロールの実施などの対策を行っていることも周知しておりますが、定期的に捨てられるような決まった場所には、監視カメラを設置するなどして、不法投棄を行っている犯人を検挙するんだ、という意気込みが欲しいと思いますがいかがお考えでしょうか。


放置車両の対策としては、以前から車両の所有者や放置した人物が特定できないものについては、市で撤去処分しています。
また、車両の所有者などを割り出すことが出来れば、その所有者に対して撤去・移動をするように指導をしていると伺っています。

しかし、人に迷惑をかける事が分かっていても平気で車を放置していくような所有者が、すぐに撤去する行動をとるとは考えにくいのであります。 新たな対策・手法も考えていかなければならない時期に来ていると思いますが、実際のところどのような状況になっていて、どのように対処しているのかお聞かせください。


執行部答弁 木内一好環境経済局長
 不法投棄についてのうち、家電リサイクル法施行後における不法投棄の現状と対策についてお答えいたします。
 不法投棄につきましては、近年の経済状況の影響もあり、一部の心無い者による不法投棄が後を絶たず、家電リサイクル法施行後、増加している実情となっており、廃家電も含めた回収実績は、平成13年度で1011件、回収量約245トンであり、平成14年度では937件、回収量が約318トンとなっております。
 これらの不法投棄対策といたしましては、議員ご承知のとおり、職員や委託による昼夜間の定期的なパトロールや市内の郵便局およびタクシー協会と不法投棄に関する情報提供の無償委託契約を結ぶなど、不法投棄の早期発見、早期回収に努めております。
 しかしながら、不法投棄の方法も年々巧妙、悪質化しており、投棄物から特定のものを発見することは難しい状況となっておりますが、本市では、警察や関係機関と連携し、年に数件ではありますが投棄者を割り出しており、軽微なものには投棄物を引き取らせ注意を、また、悪質なものには警察へ通報するなどの対応をしているところであります。
 これからの不法投棄対策といたしましては、不法投棄をさせない環境づくりが大切でありますので、ご提案の監視カメラの設置など、有効な対策について研究してまいります。
 また、不法投棄は許すことのできない違法な行為でありますので、警察や関係機関とも連携し、取り締まりになお一層積極的に努めてまいります。

執行部答弁 大塚英男市民局長
 自動車の不法投棄につきましてお答えいたします。
 長期間放置されている車両の措置につきましては、現地調査を行い、放置されている場所を確認し、市道上に放置された自動車につきましては、所轄の警察署と連携の上、所有者が判明した車両は所有者の責任において撤去を行うよう通告してあります。
 ご指摘の所有者が判明していながら指導に従わず、長期間放置されている車両の対処につきましては、警察等関係機関と連携を密にし、原因者の責任において処理されるよう指導を強めてまいります。
 また、放置自動車に起因する事故や事件を防ぐとともに、市民の良好な住環境を保持するため、放置されない環境づくりを構築することが重要でありますので、関係機関等と厳正に対処してまいりたいと考えております。




C次に、火災の時に使用する「消火栓」について、お尋ねいたします。
まずは、日々市民の安全な生活と人命を守るために努力され活動している、消防業務に携わる職員の皆様方に感謝申し上げます。

先月の夜、東大宮6丁目地内で発生した住宅火災は、道路幅員が狭く消防車が入れない場所でした。ポンプ車やタンク車も到着していましたが、至近に消火栓が無くて、ホースを何本も接続して、かなり離れた消火栓から水を引っ張っている様子でありました。

この質問原稿を作成していた、先週の木曜日の日中にも、同じ東大宮6丁目地内で住宅の火災が発生しました。
私の自宅の目の前が見沼署ですから、サイレンの音が聞こえると発生個所を確認し、消防車の出動とほぼ同時に私も出動します。

今回の火事になった建物は、区画整理と同時期くらいに建てられた、築30年近く経った建物でありました。
8本から10本程度の消火用ホースとノズルがセットされます。隣の家への延焼防止のため、及ばずながら私も放水を行いました。
幸い隣家との距離があり、延焼は防ぐことができましたが残念なことに、お1人お亡くなりになってしまいました。 謹んでお悔やみを申し上げます。

このように火事は、一瞬にして財産や尊い生命を奪っていくという、とても怖いものです。
そこでお尋ねいたしますが、住宅地内の消火栓の適正配置と、整備状況・今後の取り組みについてお聞かせください。


執行部答弁 金山信孝消防局長
 消火栓の整備につきましては、消防局で策定した消防水利整備計画に基づき、水道局の水道管新設および老朽管敷設替え等にあわせ事前協議を行い、整備を進めているところでございます。
 なお、消火栓の設置条件は、国から消防水利の基準として示されておりますが、原則として直径が150ミリメートル以上の水道管に取り付けることとされております。
 さいたま市におきましては、直径150ミリメートル未満の水道管埋設のみの地域については、直径が100ミリメートル以上の管であれば火災に十分対応することが可能でございますので、消防水利として設置しているところでございます。
 ご指摘の東大宮6丁目地内の消火栓配置状況につきましては、一部に狭隘な道路がございますけれども、消火栓の適正配置であります一つの消火栓を中心とした半径120メートルの有効範囲内に配置されており、かなり消防水利の充実した地域でございます。
 また、このほかに消防水利としては、震災時に消火栓が断水した場合、有効に活用できる耐震性貯水槽も公園や公共施設に設置しているところでございます。
 市内の消防水利の整備状況でございますが、消火栓が9416、防火水槽3853、プール等207、合計1万3476ヶ所となっているところであります。
 今後とも道路整備等にあわせ消防水利の整備拡充に取り組み、市民の皆様が安心して暮らせる安全なまちづくりに努めてまいりたいと存じます。





D続いて、まちづくり推進事業費についてお尋ねいたします。
各区独自の事業を行い、各区の地域振興を推進するために用意されている「まちづくり推進事業費」についてお尋ねいたします。

9つ設置されている各区役所には、区独自で執行できる予算として1億円づつ用意されています。これは緊急な補修等の対応や、街路灯の整備などに使われると認識しておりますが、配分される予算額については、十分に考慮して割り振られているとは思います。

しかし、合併前のそれぞれの自治体において、基盤整備が進んでいる区、遅れている区での格差が既にあり、区の面積や、人口に応じた割合のみではなく、他の要素も十分に含んで割り振らないと、全区一律配布では、益々地域間の格差が拡がるのではないでしょうか。

また、政令指定都市に移行し、国・県の権限委譲に伴い、国道県道等の維持管理が増えましたが、今までの市道の維持管理を含めて、十分な予算の配分となっているのでしょうか。
それらが不足して、地域振興費を食ってしまうようだと、本来の目的達成のために予算が足りなくなってしまわないかと心配するところであります。

この、1億円の地域振興費を使いきってしまった場合は、どのように対応するのですか。お考えをお聞かせください。

執行部答弁 大塚英男市民局長
 まちづくり推進事業費についてお答えいたします。
 各区に配当されているまちづくり推進費につきましては、大きく分けまして、区民会議等の経費として充当するまちづくり基本経費、各区の独自事業等に充当するまちづくり事業経費、道路河川等の緊急修繕等に充当する区民満足度アップ経費により構成されておりますが、各区の配分につきましては、各区に一律に配分された均等割り部分と、地域間格差を考慮し人口割で配分された部分となっておりまして、これは、各区間の格差を最小限に抑えるよう対処したものであります。
 また、1億円の地域振興費を使い切ってしまった場合、どのように対応するのかということですが、各区に配当されたまちづくり推進費は、厳しい財源の中、9億円が充当されたところでありまして、今後の予算執行につきましては、関係局とも協議してまいりたいと考えております。


執行部答弁 中村正彦財政局長
 国県道の応急修繕、側溝の清掃、街路樹の管理等、土木行政に関する移譲事務につきましては、さいたま市として事業実施量に見合った額を予算措置したところでございますが、本年度は事務の移譲後、初めての予算執行中でございまして、ただ今ご指摘の点も含めまして、十分留意して執行してまいりたいと考えております。





E最後に、区民会議・コミュニティー会議の進捗状況と、その委員の選出方法はどうなったのか、9区の状況をお聞かせください。

この質問については、新聞記事に掲載されたり、昨日も本日も答弁がありましたので、重ならない部分がありましたら、お答えください。


執行部答弁 内藤尚志助役
 現在、区民会議につきましては、委員の選出を進めているところでございます。
ご案内のとおり、区民会議の委員につきま
しては、各区共通委員として自治会やPTA連合会など10団体の代表の方、コミュニティ会議からの選出委員、公募委員等から構成されるものでございます。各区共通委員には、ほぼ依頼済みでございまして、現在、コミュニティ会議からの選出委員、公募委員等の選出を行っているところでございます。
 公募委員につきましては、先般もお答えを申し上げましたとおり、9区で243名の応募を頂き、現在選考を行っているところでございます。
 その中で、市として検討をお願いしたい共通の検討課題といたしまして、総合振興計画の基本計画の各区の将来像がございます。基本計画の審議会での検討が既に始まっておりますことから、7月には区民会議を立ち上げ、そのご議論をお願いしたいと考えているところでございます。
 次に、コミュニティ会議につきましては、区内におきまして広くまちづくりを行う団体をコミュニティ会議と位置づけ、まちづくり団体と行政が協働して住みよいまちづくりを実現しようとするものでございます。したがいまして、幅広い団体がコミュニティ会議として登録していただきますことを期待しているところでございます。
 そのため、各区でその働きかけを積極的に行っているところでございまして、今現在、件数は全体で77の団体が区長の認定を受けておりますけれども、数十件認定された区もございますけれども、一方で認定の無い区もございます。
 さらなるコミュニティ会議の趣旨の周知等が必要と認識しているところでございまして、各区の積極的な取り組みを促してまいりたいと考えております。



以上で一般質問を終わらせて頂きます。ご清聴いただきましてありがとうございました。


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