大宮自民党の中山欽哉です。9月末に区名選定委員会の答申が発表された後、特にD区を中心にして市民の皆さんから大反対の意思表示がなされ、署名運動へと展開するという近年まれに見る大問題に発展しております。
選定委員会の議事録を見ると、誰が考えてもその審議経過は矛盾する内容であり選考過程に疑問を持つのではないかと思いますが、その答申をそのまま政令指定都市の条例案として上程されておりますが、この議案はどこが所轄しているのでしょうか?また議案を提出した責任の所在はどこですか?お尋ねします。
5月に各区の区名案の募集を実施し、8月には市民を対象にした区名投票を実施しました。しかし、学識経験者らで組織された市の区名選定委員会は10月、この結果を「判断材料として尊重する」にとどめ、過半数に達した「浦和区」「大宮区」以外は旧市名を含まない案を市に答申しました。
「旧市名プラス方角や特定地域の名称は外す」というルールに基づけば、投票結果のD区が2位の「緑区」、I区が「東区」になるのが自然ではないでしょうか。
区名を公募・投票して、その投票結果は「市民の貴重な意見であり、区名決定の判断材料として尊重する」と規定しておきながら、決定の段階でそれらをまったく無視したことに対して市民は強い憤りと不信感を募らせております。
一生懸命に投票した人たちのことを結果的に無視したことが一番の問題であり、この新生さいたま市は、住民参加の許されない閉鎖された都市なのでしょうか。
とりわけ、旧大宮市東部の「見沼区」と旧与野市全域を含む「中央区」に反対意見が目立ち、区名の変更を求める請願や陳情が多数提出され、「見沼区」に反対する署名は77000人以上集まりました。
区名選定委員会の運営に関して言えば、投票の結果を見てからその選定のルールを決めて、区の名称を選定し答申したのでは、市民にはとうてい納得の出来ない結果であると考えます。
選定委員会の答申も尊重しなければならないでしょうが、それよりも住民の意思・意向が第一義に尊重されなければならないのではないでしょうか。
そうした非常に不明確で分かり難い答申であると執行部は把握していると思いますが、なぜそのまま条例案として上程したのか疑問であります。委員会の手続き上は問題ないと思っておられるようですが、議案上程者としてどのように考えているのかお聞きします。
市民が自分の暮らす区の名称を、多くの候補の中から選んで投票し、それを基に区名案が決定するという当然の流れのはずが、市民の投票を無視した形で決ったものであり、なぜそこに住む人たちの気持ちを無視して決めてしまうのでしょうか。
住民の反対運動が起きているのに、それに耳をかさず法定委員会の答申を優先する。と言い切ること自体が今時珍しいのではないでしょうか。
臨時市議会へ上程された条例議案の内容は、結果として市民の意向を無視することになっていると考えますが、さいたま市の見解をお聞かせください。
また市長は市民の反応をどのように受け止めておられますか?お聞き致します。
[答弁者]総合政策部長
この度の区名選定委員会における区名案の選定結果につきましては、先般実施いたしました区名案の投票(市民意向調査)の結果を尊重しつつも、新しい「さいたま市」にふさわしい区名を大所高所の観点から協議いただいた結果であると認識しているところです。
市といたしましても、それぞれ投票結果上位の区名を見るにつけ、旧市名に愛着のある市民の皆様の愛郷心は痛切に感じるところであり、また、この度の区名案選定結果に対する皆様の様々なご意見、ご批判等につきましても、真摯にお受けしたいと存じます。
【再質疑】
市長は市民の反応をどのように受け止めておられますか? 見解をお聞き致します。
[答弁者] 総合政策部長
上記答弁を繰り返すのみ
【再々質疑】
市民と同じくさいたま市に暮らす、市長としてどのように捉えているのか、見解をお聞き致します。
[答弁者] 相川市長
個人的見解は述べられません
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